【1人声劇台本】狐の嫁入り
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【1人声劇台本】狐の嫁入り
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〈狐の嫁入り〉※タイトルも読み上げる
あ、雨だ。
ぽつぽつと地面を濡らしながら、雨は降り始めるも、どこかいつもと様子がおかしい。
明るいな……
日が照っているのに雨が降るなんて、何とも非対称的なのだろうか。
「うわぁ……狐の嫁入りだねぇ……」
雑音でかき消されて誰が言ったかは分からないが、天気がいいのに雨が降ることを狐の嫁入りと言うらしい。
狐の嫁入りねぇ……
昔、小さな頃に見た覚えがある。
同じように、日が照っているのに小雨が降った時。
泥だらけの服をはらいながら、私は家へと帰ろうとした。
しかし、そこには何故か木陰の傍で白無垢を来た綺麗な女性が歩く姿。
教会も、寺もないような森の中なのに、白無垢姿の女性。
日に照らされて輝く白無垢と、雨露によって煌めく漆黒の彼女の髪の毛がなんとも美しかったのを覚えている。
もしかすると、どこかで本当に……狐が嫁入りしているのかもしれない。
なんて、あの頃の記憶を思い出しながらも、私はまだ止みそうにない祝福の雨を見つめ、頬杖をついて欠伸をした。
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狐の嫁入りを見て、昔の思い出を懐かしむ女の子の一人語りです。
性別を変えたり、一人称変更は大丈夫ですが、台本を大幅に変えたり、アレンジするのはおやめ下さい。
コラボ先には拍手とコメントなどを残して覗かていただきます(。ᵕᴗᵕ。)
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【音源主様】rito様
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Comment
1commnets
- shizukunoumiお借りしました。ありがとうございます😊 遠い日の不思議な記憶がふとよみがえり微笑する姿が浮かびました。ありがとうございます😊