【予告風声劇】My dear,【台本】
★時任 歩【過去。】× ☆阿澄 莉緒【みかん】
【予告風声劇】My dear,【台本】
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★時任 歩(ときとう あゆむ)
age18 高校3年生 男の子
来る者拒まず去るもの追わず。彼女とはいつも長続きせず、人を好きになったことがなかった。
☆阿澄 莉緒(あずみ りお)
age17 高校2年生 女の子
脳腫瘍の手術を控えており、普通でいられる間にずっと片思いしていた歩と恋人になりたいという夢を叶えるため奮闘する。
————【台本】————
☆「1週間でいいんです。わたしを彼女にしてください!」
★変な奴に当たった。ただそれくらいの印象だった。
★「いいよ、名前何?まあ覚えないだろうけど」
☆「そっちの方が助かります!」
★「……?そう」
(転んで立てない~)
★「手、繋ぐ?」
☆「お、おうっ」
★「なにそれ、キャラ違くない?」
☆「緊張してます!」
★「手汗かくなよ。」
☆「はい…ふぉおおお!」
★「ははは!」
(思いはずっと~)
★好きになるわけないって思ってた。
でもいつしか、自分自身が変わっていくのが分かった。
☆「———ねえ先輩!」
★「ん?なに」
☆全部、嘘みたいに終わる。
(終わらない夜に~)[お互いの台詞を少し被せ合って]
☆「明日なんか、来なきゃいいのになぁ」
★「俺を変えたのは莉緒なんだ…もうお前がいなきゃ駄目なんだよ…!」
☆「何で先輩が泣くんです?…自惚れちゃいますよ」
(戻らない過去に~)
☆戻れるかも分からない。
戻れたとしても、隣で歩いていくことは出来ないかもしれない。
★「何が1週間だ…」
☆だから後悔したくなくて、最後にわがままを言ったんだ。
★「莉緒…!!」
(00:07~)
☆映画『My dear,』
★2月20日公開
☆「ばいばい、先輩」
————————————
先輩なら傷つかないでしょ?
…ずるいですね、わたし。
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まずどうして莉緒ちゃんは彼女の名前も覚えないような歩を好きになったのか。
不思議だなって思った方への補足。
元々色素の薄い莉緒ちゃんは地毛が少し茶色くて、入学当初、校門で生活指導の先生に止められている時に助けてもらったのが始まり。
『せんせー。俺の髪の毛もっと茶色いでーす。昨日染めたばっか』
そう言ってわざと注意を引いてくれて、その間に逃がしてくれた歩のことを莉緒ちゃんはそれからずっと目で追い続けていました。
手術を前にしてその後の入院や、もし後遺症が残った場合のリハビリを考えると帰ってこられる頃には高校3年生の歩は卒業してしまっています。
だから今の莉緒ちゃんにとって最後の1週間だけでも夢を叶えようとしたのです。いつだって彼女がコロコロ変わるような歩だから、こんなお願いも莉緒ちゃんは踏み切れたのです。
さよならなんて、慣れてるでしょ?って。
でも今まで彼女の名前なんて覚えようとも思わなかった歩が、ちゃんと莉緒ちゃんの名前は覚えてるんですよ。
呼ぶんですよ。莉緒ちゃんが歩を変えたんです。
そんな2人のお話です。
と、ここまでがわたしの作者としての解釈です。台本だけでは背景まで読み取りにくいと思うのでこうして書いておりますが、この通りじゃなくても構いません。違う解釈で演じていただいても大丈夫です。演じていただけた数だけ違う世界線の2人がいます。
どれも同じで、違う2人です。
たくさん聴かせてくださると嬉しいです。よろしくお願いします。
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