【声劇台本】僕は夏を終わる

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思ったより長くなってしまった 読んで頂けたら喜んで拝聴にうかがいます 【以下より台本】 爽やかな空の色と形を変えて泳ぐ白雲 あの日立ち止まった神社の前 汗が染み込んだ麦わら帽子は風に誘われて空へ舞った それを見て風鈴が楽しそうに笑う 涙が染み込んだ石畳は鎮守の森の木漏れ日の中まだらな光を作っていた 眩しいのは好きだけど嫌いで だからこそ落ち着く場所で 鮮やかな世界と隔たれたようで 少し許されたような気がしていた そろそろ行こう 長い昼寝から覚めたみたいに 怠い身体と頭は現実へ焦点を合わせるんだ 縁側に吹き抜ける生温い風 首を振る扇風機のスイッチを切り 気の抜けたサイダーを残して僕は席を立つ 今年も蝉は生の限りを尽くしただろうか 最後の花火は何人の目に留まるだろうか あの時零した涙はもう乾いただろうか 纏わり付く微睡のような回顧に 心を蝕まれながら それでも僕は夏を終わる #声劇 #朗読 #台詞 #台本 #ひとり声劇 #コラボ歓迎 #コラボ用 #朗読台本 #声劇台本 #シリアス #Miecoオリジナル #オリジナル #ピアノ #BGM