【一人声劇台本】鏡よ鏡
台本:壬音 「私」:シャノワール
【一人声劇台本】鏡よ鏡
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お久しぶりの声劇です。
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〇:鏡の中に居た私
●:本当の『私』
〇大きな姿見の前で身支度をしていた私は、ふと視線に気づく。
〇鏡の中から、静かに私を見つめている『私』。
〇「文句でもあるの?」
〇しばしの沈黙。
〇●じっと目を合わせたまま、一歩前に出る。
〇「…これは『私』が望んだことでしょう」
〇●私はゆっくりと腕を伸ばして、互いの手のひらを鏡越しに合わせる。
●「そう、これは私が望んだこと」
●「本当の自分を鏡に隠して、偽りの自分を表に出して」
〇●「そうして『普通に』生きていこうと」
〇「そう願った『私』のために私は外に出た」
●「私は私の意思で鏡に入って閉じこもった」
〇●「…馬鹿な選択だった」
●「私は今、本当の私を見て欲しいと渇望している」
〇「私は鏡像であった頃の平和な日々を懐古している」
〇●「結局、ないものねだり」
●「ごめんなさい、全部押しつけて」
〇「…仕方ないの、『私』は私だから」
〇「それじゃあ…」
〇「いってきます」
●「いってらっしゃい」
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