【一人声劇】甘くて、苦い
朗読:コラボ者様/台本:奏夜
【一人声劇】甘くて、苦い
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君を、忘れられないでいる。
独りになった男の話です。
・台本内容をコピーしてキャプションに転載するのはご遠慮下さい。
・アドリブやセリフの言い回しの変更は可。
・物語の内容を大きく変えるような改変は不可。
・性転換可ですが、男性を想定して書いているため矛盾は生じるかもしれません。
以下、台本です。
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ただ宛もなく、日が落ちても騒がしい大通りを歩いていた。
その喧騒が少しばかり耳障りで、俺は手頃な路地に進路を変えた。
路地に入ると、寂れた古いBARがあった。
別段酒が欲しいわけではなかったが、ただ…今だけは酔いたい気分だった。
店に入るとアルコールの匂いが微かに鼻をくすぐる。
少し無愛想な店主は、ぶっきらぼうにいらっしゃいと声をかける。
俺以外誰もおらず、店内には一昔前のジャズが流れる。
カウンターに座り酒を眺める。
そこで、とある酒に目を止めた。
気がつけば注文を済ませ、俺の前に置かれたグラス。
口に含むと、胸焼けがするくらいの甘い香り。
普段は飲まない甘い酒。
ただ…これは。
「……あいつが好きな、酒だった…」
もう隣にいない想い人を浮かべて飲む酒は、甘くて、苦かった。
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BGMは甘茶の音楽工房様からお借りしました!
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Comment
4commnets
- 緩葉ウル❄️🌫お借りしましたm(__)m
- 香珀🐺❄️お借りします
- ろっくお借りしました!
- ミスティお借りしました。ありがとうございました。