3章 臥薪嘗胆 ⑤
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3章 臥薪嘗胆 ⑤
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3-5 小夜・宗三
小夜:…兄様、あれ。
宗三:…!…江雪兄さんの袈裟、ですね。
小夜:行こう。
(少し間)
宗三:…どうやら、間に合わなかったようですね。
小夜:…建物の中では、太刀が戦うには不利だから。
宗三:…お小夜、落ち着いていますね。
小夜:…そうかな。…こういう時、悲しいと思うのが当たり前なんだろうけど、…僕には、よく分からないんだ。刀は、折れたら終わり。その後には、何の物語も残らないんだから。
宗三:…僕は、やっと解放されたんだろうなんて思っていました。あの人は、ずっと、戦うことを嫌っていましたから。
小夜:…けど、なんでだろう。…少しだけ、寒いんだ。
宗三:…僕もです。……寒いですね。
小夜:…宗三兄様、少しの間だけ、懐に入らせてください。
宗三:ええ、良いですよ。…僕も、今はお小夜の温もりが必要ですから。
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