【二人声劇】アンバースマイディア

◎()×△()

｢君が僕の光でした。｣ ​─────── ◎ … 傍観し、干渉する幽霊。 △ … 大人になりたくない青少年。 (◎女、△男で書いてますが性別はご自由に変換下さい。) ​─────── (時計の針の音。) △｢君がいないのに、時間は進んでいって。｣ ◎｢いい大人にならないと。｣ △｢記憶は僕を、大人にしようとする。だから僕は、｣ (無音) △｢死ぬ事にした。｣ (台を置く音。) ◎｢学校は？｣ △｢もう辞めた。｣ ◎｢家族は？｣ △｢どうでもいい。｣ ◎｢私は？｣ △｢もういいよ。｣ ◎｢君は──｣ △｢聞き飽きたよ。大人の言葉なんか｣ (縄の音。) △｢案外、つまらない人生だったな。｣ (無音) ◎｢まって、｣ (何かが落ちる音。) △｢っ、｣ (オルゴール入り)(『』はエフェクト推奨) ◎『お誕生日おめでとう！今年の君は、大人になれたでしょうか。』 △｢……！｣ ◎『きっと君は、大人になりたくないって今年も言ってるよね。』 △｢……時計｣ ◎『私もね、大人になんかなりたくない。だって大人になっちゃったら、誰かを傷付けてしまうから。』 △｢……だったら、なんで、｣ ◎『でもね、私は先に大人になるよ。大人だって優しくできるんだって、君に何度でも証明してあげる。』 △｢……、っ、ぅ…｣ ◎『だからいつか、君も私に証明してね。ハッピーバースデー。』 (オルゴール終わり。) ◎｢いきて。｣ ​───────​─────── いつか君に貰った置き時計は、僕の知らない君を閉じ込めていた。 ​───────​─────── 関連作 『アンリバース』 https://nana-music.com/sounds/03e1da07/ アンリバースを演じてからの方が、演じやすいと思います。 大人になれなかった僕らの話。 #声劇 #台本 #声劇台本 #掛け合い #エマの台本