音降る夜に【朗読】
読み手【玉砕胡瓜】台本【匙】ピアノ【作曲:M.Ravel 演奏:Mieco】
音降る夜に【朗読】
- 21
- 3
- 0
【台本】
先生
僕は、あなたの音楽が好きです
指先が鍵盤(けんばん)を弾く(はじく)とき
僕は何だか、夢を見ているような心地になる
たくさんの世界を知りました
夜明けの鮮やかさ
行ったこともない国の、風の香りまで
でも、だからこそ
僕は悔しくてたまらない
僕の指が、身体が感じるものたちは
あなたが見ていた世界の、ほんの一部でしかないこと
僕は、五線譜の上しか歩けない
そんなことを言ったら、きっとあなたは
「もっといろんな世界を見せてやりたかった」
と言うのでしょう
あなたの手が止まっても
降る音は止まなかった
あなたは悲しいほど、音楽に愛された人だ
今夜は、とても穏やかな夜です
甘く広がる濃紺(のうこん)に
電球のような、まあるい星明り
僕は今日も、五線譜の上を歩きます
あなたが忘れてしまった夜空を
また、思い出せるように
【雑談】
美しい音楽と美しい言葉のコントラスト、最高でした。ありがとうございます。
最初は僕で録音していたんですが、イメージが少女だったので「私」に変更させていただきました。でも、「僕」っていう響きすごく美しくて儚くて僕でもよかったかなと最後まで悩みました。でも白い裾がひらりとしたドレスワンピを着た少女(私の勝手な妄想)にはやはり「私」って言ってもらいたいなって。
何故に「先生」という単語はこのように耽美なのか…誰か、誰か…論文提出をお願いします…
#台詞 #声劇台本 #声劇 #1人声劇 #一人声劇 #朗読 #静か #音降る夜に_匙 #亡き王女のためのパヴァーヌ #ラヴェル #ピアノ #クラシック
#台詞 #声劇台本 #声劇 #1人声劇 #一人声劇 #朗読 #静か #音降る夜に_匙 #亡き王女のためのパヴァーヌ #ラヴェル #ピアノ #クラシック
Comment
No Comments Yet.