Lyrics にんじん 友部正人

Written by
友部正人
Composition
友部正人
ダーティー・ハリーの唄うのは 石の背中の重たさだ 片目をつぶったまま年老いた いつかの素敵な与太者のうた その昔君にも生きるだけで せいいっぱいの時があったはず あげるものももらうものも まるでないまま 自分の為だけに生きようとした 唄う僕は汚れた歯ぐき ルームクーラーの湿った風をかじってる タべあの娘は最後の汽車で 南の町へ行ってしまった 夢はなかったけれど 時には泣きたい程優しかったよ 僕は夜のスカートに首をしめられ 塩っからい涙ながしてる どうして君は行ってしまうんだい どうして僕はサヨナラって言うんだい どうして君はサヨナラって言うんだい どうして僕は行ってしまうんだい こうしてにんじんみたいに 手足をはやしてると まるで何もかも悲しいみたいだよ ふられるだけふられちまえばいい 使えるだけ命使い果せばいい 雨みたいに無邪気になって 何もかもぬらしちまえばいい いつもの屋台じゃオヤジさん 今にもこわれそうに笑ってみせるよ そのうちみんな昔なつかしい おじいさんになってしまうのかね
Me singing Me playing