Lyrics 髪の長い魚 友部正人
Written by
友部正人
Composition
友部正人
波が海岸というピアノを弾いているのを
ぼくは雲の上から見下おろしている
風 は 目を閉じて
波の弾く音楽 を 聞いているよ
ほら、あの空の下、果てしない
身動きできないでいる一頭のくじら
質問と答えの あいだにはさまって
答えられないでいるぼくみたいだな
君のおでこに耳をすますと
幸福という重みに耐えかねて
乾いた砂がぼくの方 に
流れてくるのがわかるんだ
ねえいつまでもこのままでいよう
言葉にしてみた ぼくの宙ぶらりんが
松の木の枝によじのぼり
遠くの方を見ているよ
雲の上からながめる海と陸
地球は音楽で区切られている
もう一度君に会う時には
あの松の木のところでステップを踏もう
どこまでも果てしない大空の下
海はぽつんとおかれた金魚ばち
髪の長いきれいなきれいな魚が
ぼくの中で思考を休めている
どこまでも果てしない大空の下
海はぽつんとおかれた金魚ばち
髪の長いきれいなきれいな魚が
ぼくの中で思考を休めている