Lyrics おしゃべりがたくさん聞こえる夜に 友部正人
Written by
友部正人
Composition
友部正人
おしゃべりがたくさん聞こえる夜に
ぼくは女たちの中にいた
女たちは男のことを話していた
その男はぼくじゃない
女たちはぼくを取り巻いたまま
ぼくにいろんな表情を見せて
やがて開いた地下鉄のドアから
人込みの中へとまぎれて行った
おしゃべりがたくさん聞こえる夜に
ぼくは劇場の中にいた
劇場ではたくさんのダンサーたちが
音楽に合わせて踊っていた
ぼくを取り巻く世界中のおしゃべりが
ダンサーたちと手を取り合って
劇場の後ろのEXITと書かれたドアから
街の中へと出て行った
おしゃべりがたくさん聞こえる夜に
ぼくはおしゃべりの古着を集め
ダンボールの中をいっぱいにした
おしゃべりがもっと聞こえるように
おしゃべりがたくさん聞こえる夜に
ぼくは雨の中にいた
雨の中には教会があり
教会のまわりには街がある
街にはたくさんの灯がともり
雨は夜空から降りてくる
なのにぼくが濡れないのは
街灯で雨が音譜に変わるから
おしゃべりがたくさん聞こえる夜に
ぼくはおしゃべりの古着を集め
ダンボールの中をいっぱいにした
おしゃべりがもっと聞こえるように
おしゃべりがたくさん聞こえる夜に
ぼくはおしゃべりの古着を集め
ダンボールの中をいっぱいにした
おしゃべりがもっと聞こえるように