Lyrics ありきたりな女 椎名林檎
Written by
椎名林檎
Composition
椎名林檎
幼い頃から
耳を澄ませば、
ほんとうに小さな
音も聴こえて来た。
遠い雲が
雨を手放す間に、
木々の笑う声。
時と言う時はそう
音楽になり、
欲しいものなど
なかった。
どれほど強く
望もうとも、
どれほど深く祈ろうとも、
もう聴こえない。
あなたの命を
聴き取るため、
代わりに失ったわたしの
あの素晴らしき世界。
GOOD-BYE。
唯一の母親に、
娘は漏れなく
取って置きの魔法を
かけられているのだ。
青い海が陽射しを
抱擁する様に、
それは護られていく。
出会すシーンはすべて
ハイライトで、みな、
掛け替えのない
キャストだった。
どれほど強く
悔やもうとも、
どれほど深く嘆こうとも、
帰れやしない。
わたしは今や
ただの女。
さよなら、
あなた不在のかつての
素晴らしき世界。
GOOD-BYE。