Lyrics 初雪の頃 さだまさし
Written by
さだまさし
Composition
さだまさし
初雪の頃 郷里を離れて あれから二つほど
季節が過ぎました 元気ですか こちらは無事に生きてます
駅を出る時 紙袋には はちきれんばかりの
野心や夢や希望詰め込んで 恥ずかしい位気負ってました
都会はひとが言う程に 怖い処だと思わない
ただ 時々電車の窓に写る疲れた自分に驚いて
案外 都会の魔物の正体は きっとそんなものです
忙しごっこで なかなか休みも言い出しにくくって
帰れないでいます そうだありがとう 昨日小包が着きました
友達がみな優しすぎから 時折自分がふと
相手にされてないって気がしたり 勿論甘えだと解っています
実は一度だけ自分に疲れて あの改札口まで
帰ったことがあるけれど その日 忘れ雪にひきとめられて
辛いことは書きません みんな過ぎゆくことですから
ただ時々具合の悪い時に すこし不安になるくらい
毎日魔物を笑わせる為に 元気出しています
そういう訳です 少しは自信もついて来ましたから
必ず胸を張って帰ります きっと初雪の降る前に
そう初雪の降る前に