Lyrics もうすぐ春なのに 熊木杏里
Written by
熊木杏里
Composition
熊木杏里
おめでとうのクラッカーはとっくに鳴り響き
誰もが幸先の良い顔をした
学校生活 最後の思い出作りは
しおりだけ残して 消えていった
当たり前のことが遠ざかってく
名残だけ 鮮やかだった
もうすぐ春なのに
戻れない時を踏みしめて あの門を出てゆく
肩を抱いた友の その手だけがあたたかく
旅立ちの香りがした
もしもこの時代に生きていなければ
叶った喜びがあったかもしれない
だけど共に季節を着替えては語り合った
日々より 尊いものはない
まるで初めて自分を知るように
こみ上げる声を聞いてた
今だけが悲しいわけじゃなかったね
振りほどいた涙があったこと
忘れはしないだろう うつむいた後に見た
陽射しの様なあの笑顔を
テストにはなかった
まるのない正解がこれからもきっとあるだろう
与えられてた靴を履き替えた その先に
本当の道がある
もうすぐ春なのに
目を閉じればまだ 去りゆくことのない風が吹く
いいこともあったね 何気なかった毎日が
この胸に生きているよ
いつまでも生きているよ