Lyrics 秘恋 さだまさし
Written by
さだまさし
Composition
さだまさし
形見分けで貰った祖母の机に
古ぼけた写真と封筒が眠っていた
祖父でないそのひとは若い兵士で
出しそびれた恋文の宛名の主だろう
昔愛したひとだろうか
せつなく別れたひとだろうか
ユキノシタの白い花を祖母は愛していた
石垣にすがるように 耐えるように咲く花を
時代とはいえども 祖母の秘めた恋は
誰に語る事もなく 静かに閉じていた
どんな風に祖母を愛したひとだろうか
そのひとの面影は少し僕に似ていた
どんな思いで諦めたのだろう
どんなに悲しく想い続けたのだろう
ユキノシタの白い花を祖母は愛していた
石垣にすがるように 耐えるように咲く花を
今は昔の物語
人知れず咲いて消えた花
ユキノシタの白い花を祖母は愛していた
石垣にすがるように 耐えるように咲く花を