Lyrics 甲子園 さだまさし
Written by
さだまさし
Composition
さだまさし
喫茶店のTVでは夏の甲子園
準決勝の熱気が店のクーラーと戦ってる
君は男は皆野球好きねと笑い
大観衆の声援聞くだけで私は暑さがつのるわ
負けた人は現在(いま)これを観ているのかしら
それともまた来年を夢みているかしらとソーダ水
多分君は知らない「この次」なんて言葉に
期待しない男は案外多いって事をね
「ホームラン」と突然TVが叫ぶ
また誰かの夢がこわれる音がする
僕はふと君との来年を思う
故郷ゆきのチケット 二枚握りしめたままで
青春のドラマですねと解説者
文字だけのニュース速報が海辺の事故を伝えている
君は女はいつも男が演じるドラマを
手に汗握りみつめるだけなんて割に合わないわと溜息
3000幾つの参加チームの中で
たったの一度も負けないチームはひとつだけ
でも多分君は知ってる敗れて消えたチームも
負けた回数はたったの一度だけだって事をね
「あと一人」と突然TVが叫ぶ
君は僕をみつめ涙をこぼしてる
背番号14の白いユニフォームが
彼の青春の最初で 最后の打席に入ったところ
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