Lyrics すみれ香水 村下孝蔵

Written by
村下孝蔵
Composition
村下孝蔵
黄色いひまわりが壊れた柵越しに 仲良く肩を組んで空を見る 小さな麦わらと 照りつける太陽と 野球少年たち グランドにぎらぎらと 蝉時雨(せみしぐれ)響いて 風止まる夏盛り 溶け出す丘に立ち 強い八月の突き刺す日差しにやられ 僕は身動きもとれず 白い日傘遠く浴衣姿が 土手を歩く影見てた 石を踏む下駄の音 すみれの香りがしていた 緑のラムネビン 冷たい汗をかき 氷の中でふっとまどろんだ ひざ小僧すりむいて 焼けてる顔ならべて 夏をはおる子供 木陰から抜け出して 微笑んだ少女よ 逆光線の中で おくれ毛 燃えていた 長い影法師(かげぼうし) 胸あたり 足で踏みつけて 僕はそこで石になる 白くまぶしい歯と紅(あか)い唇 鈴のように澄んだ声 衣擦(きぬづ)れの細い音 すみれの香りがしていた 白い日傘遠く 浴衣姿の少女 遥か夏の幻(まぼろし)か 八月の突き刺す日差しにやられ 夢の陽炎(かげろう)今も僕だけ見つめてる
Me singing Me playing