Lyrics 杏子屋娘 南壽あさ子
Written by
南壽あさ子
Composition
南壽あさ子
うつらうつら居眠りの只中に、遠くから音がする
しだいしだいに近付くその音に、つられて家を出る
ひっかけた下駄の鼻緒がすり切れて、
おまけに夕立に 降られちゃ、もう拍子抜けさ
取り繕った下駄を履き直して、どうにか、家を出る
今年もまた、お見掛けできるだろか 杏子屋娘は
橙色した灯りに照らされて うすい紅の君が振り返る
あの時はまだあまり知らない したたる蜜を眺めてるだけ
甘い香りと青いかんざし 素足についた夕立の跡
困った君のそば枕湿らす、暑い夏の夜